最近よく「情報商材ってどーなのよ?」と聞かれることがあります。
「今月爆上げする株はコレだ!」とか「驚異の的中率!稼げる馬券お教えします!」的な記事ってホント多いですよね。今に始まったことではなく、昔からスポーツ新聞や雑誌によく載っていましたが、未だに掲載されているということはそれなりにお金を払ってくれる人がいるからということなのでしょうね。
昔はよく雑誌の後ろのページに「このブレスレットを買ったらお金も恋愛も上手くいきました!」って風呂場で女性とお金にまみれて微笑んでいる非現実的な写真が掲載されていました。おいおいおい・・・って思う人が大半なんでしょうが、買う人もいるんでしょうね。あの手の商品と同じような匂いがします。
以前、会社の競馬好きだった先輩が馬券の情報商材に手を出しました。その通りに買ってみたそうですが、もちろん結果は言うまでもなく・・・でした。
ふと昔の事を思い出したのですが、20年くらい前、自分がまだ学生だった頃、親父が突然ヘンテコな機械を買ってきて、「お前のパソコンを貸してくれないか?」と言ってきたんです。当時はまだPC9821が主流でUSB端子すらなく、ネットは64Kbpsが最速で常時接続もありません。今はパソコン1人1台が当たり前ですが、当時は一家に1台すら無い時代です。
そんな時代に親父が買ってきたのが株の売買情報ソフトでした。
テレビのアナログ端子をヘンテコな機械に繋ぎ、そのヘンテコな機械を更にパソコンへ繋ぐ。恐らく文字放送の株式データを受信していたんだと思います。しかも面倒臭い事に、時間帯は忘れてしまいましたが、毎日夕方の数時間、データを受信するためにパソコンを起動させていないといけない時間帯があります。「え?出かけられないじゃん・・・旅行行ってたらどーするの?」って話です。データが受信できないと正しい売買判断が出来なくなるため、メーカーにCDに焼いたデータを郵送で送ってもらうことになります。もちろん有料です。
しかもその機械のお値段がなんと・・・50万・・・。親父・・・マジかよ・・・。大丈夫なんかよ・・・
結果は言うまでも無く・・・ですよ。「買いサイン」が出ているから買ってみると翌日には株価は上がってもいないのに「売りサイン」・・・。親父が文句を言っていたのをよく覚えています。
しかも当時はネット取引など無く、実際に証券会社に行くか電話取引です。手数料がものすごく高く今のように1円、2円上がったからといって利益は出ません。1年経たずしてそのヘンテコな機械は物置にぶち込まれていました。
もちろん全ての情報商材が駄目というわけではないと思います。が、今はネットで何でも調べられる時代。あえて買わなくても調べられることがほとんどです。
情報商材を買うより少額でも自分で実際に取引してみることが一番いいかと思います。実際に自分のお金で取引を行う事により、やはり損はしたくないので真剣に考えるようになります。習うより慣れよとはよく言ったものです。実際に取引をし、何が危ないのか、何をしてはいけないのか、どーすればよかったのかを身を持って体験してみることが一番の勉強法なのではと思います。